Challenge 1:
ものづくりの愛知県からDXによる製造業の新モデル創造(仮称:新Kaizenモデル)
チャレンジ概要
デジタルにより旧来型のものづくり産業が消失すると言われる中で「次世代のものづくりに本当に求められるデジタルトランスフォーメーション(DX)」を製造業DXを代表する愛知県企業と共に実現する
チャレンジステートメント
Future World
これからの時代をいかに捉えるか
- DXは既存事業の生産性向上のみならず、ビジネスモデル自体の革新による新価値創造を可能とし、愛知県を象徴する製造業の領域でもデジタル(AI、IoT、5G、ブロックチェーン等)による産業構造の変化・トランスフォーメーションが起こっている
- その潮流を踏まえ、日本国においてものづくりをリードしてきた愛知県として、「Kaizen」に次ぐ、世界のスタンダードモデル構築を切実な課題と捉えている
Vision
Co-Creation(共創)の目的は何か
- 製造業のデジタルトランスフォーメーションをリードする旭鉄工は、DXを通じて①現業の圧倒的な生産性の向上、②既存事業のビジネスモデル変革(既存バリューチェンにおけるデジタル活用)、③新規事業モデルの構築、④現業知識との掛け算を前提としたデジタル人材の確保・開発を捉えており、特に①と②にフォーカスを置いて進めていきたいと考えている
- 具体的には、
- (A)AI・IoT等による製造工程の自動化(人に頼っているものの自動化):検査工程における何万・何十万の画像データをインプットとするAIによる自動化・検知精度の向上や、職人芸となってしまっている溶接・成形・穴あけ等の加工作業のデータベース化(1秒間でどれだけドリルを送るのか等最適化好条件を自動で導出したい)・AI等による自動化、そしてそれに限らず、
- (B)製造データに基づく新事業領域への進出:リアルタイムでの機械の稼働・静止時間データに、作業者の行動データ(現在取得中)や経済指標等の外部のマクロデータを掛け合わせて精度の高い売上・決算予測を出すサービス等、製造業にとって「前例のないの挑戦」となる領域での実験も進めていきたい
Intellectual Capital
未来に向けて活用可能な潜在力は何か
- 愛知県には、「長きに渡りリードしてきたものづくりにおけるナレッジ」、「トヨタやKaizenに代表されるように新たな産業・モデルを創造する力」等の潜在力が備わっていると考えている
- 旭鉄工株式会社としては、簡単な実験に伴う工場内の機器へのセンサーの取り付け・データの収集や、これまで蓄積してきた機械可動・静止状況や検査工程における画像データの提供等を通じて、上記課題に活用する方向性を考えている
Potential Partners
どのようなパートナーとCo-Creation(共創)したいか?
- 上記目的・課題に対して共感し、「愛知から世界に向けた新たなDXのスタンダードモデル」創出に向けたソリューション開発をコクリエーションできるパートナーを求める
- また、デジタルを起点とした現業の生産性向上に重きを置きつつも、長期的には、前人未到のビジネストランスフォーメーション・新価値創造をも視野に入れたパートナーと共にソリューションを開発していきたい
提案に含めて欲しい要件
チャレンジステートメントの方向性に合致するものであれば、広く募集をしたいと考えております。
前例のない挑戦・アイディアも歓迎します
チャレンジオーナーによる提供アセット
書類選考通過の特典
- 貴社とのPoC実施の検討(貴社からのリソース提供も含む)
- 現場を見てもらう機会の提供(航空券・滞在費の提供、1チームのみ、2回まで)
- 事業化に向けたアグリーメント締結の検討(上記PoCの結果に基づく)
コクリエーター
木村 哲也
- 旭鉄工株式会社 / I Smart Technologies 株式会社 代表取締役社長
- トヨタ自動車㈱に21年勤務後、2013年に 旭鉄工㈱に入社し、生産性・組織や仕事の進め方など経営全般を大きく改革。その中で製造ライン遠隔モニタリングシステムを構築・運用、生産性向上と人材育成の面で大きな成果を創出。同システムをサービスとして提供する「iSmartTechnologies㈱」を設立。現在、中小企業を中心に100社以上に導入され、「第7回ものづくり日本大賞特別賞」をはじめ数多くの賞を受賞。
メンター(メイン担当);黒野剛至 (Kurono Takeshi)
- 旭鉄工株式会社 製造エンジニアリング部 西尾機械生産技術室 課長
- 2001年6月 - 入社、生産技術室配属
- 2001~ 溶接、切削、新規製品ライン立ち上げ
メンター(アドバイザー);生田厚史 (Ikuta Atsushi)
- 旭鉄工株式会社 経営企画部 次長(調達、新規拡販営業担当)
- 2000年1月 - 入社、生産技術室配属 2000年 アイシン・エーアイ出向2年間
- 2002~2019年 - 鋳造、鍛造、プレス、切削 新規製品のライン立ち上げ