Future World
これからの時代をいかに捉えるか

半田市では、2030年に向けたまちの最上位計画(総合計画)において“チャレンジあふれる都市・はんだ”を掲げており、市民、民間事業者、行政が、共に学びチャレンジを続けることによって、まちの魅力向上を目指しています。

この背景には、人口増加や高成長経済を背景にこれまで構築されてきた現在の都市モデルから、これからの社会に相応しいサステイナブルな都市モデルへ構造転換せねばならないという課題認識があります。

このような変革を行政単独で実現することは難しいことから、行政の持つ様々なリソースを活用し、外部のパートナーと共創型での変革を進めることで、新たな社会モデルの構築に挑戦したいと考えています。

Vision
Co-Creation(共創)の目的は何か

上記のような認識のもと、特に半田市では以下に記載する5つのテーマを本チャレンジにおける重点テーマとして捉え、パートナーと共創型での課題解決を目指します。

半田市としては、これからの時代における社会モデル創造に先んじて取り組み、そこから得た知見や経験を他の地域にも進んで共有していきたいと考えています。

本チャレンジで半田市として取り組みたい重点領域は下記の5テーマです。(※各テーマに関する補足説明及び参考資料は、本Webページ下部に記載)

I. 半田市の中心市街地の活性化

課題

生活に必要な社会インフラを備える一方、市街地内のコンテンツの少なさや、交通網の分散化により、回遊率が低くなっており、車で来て1つ、2つ用事を済ませて帰るという淡白な利用中心となっております。こうした状況には交通アクセスも課題となっています。鉄道の高架下事業に合わせて、高架下空間の有効活用が必要です。

目指したい方向性

中心市街地の、高架下空間の有効活用(令和10年に向け鉄道高架化計画企画中)及び、周遊性の創出によって、“賑わいのあるWalkable City”を実現するためのアイデアを広く募集します。(例:歴史・文化遺産の活用、スポーツやアートとのコラボ、デジタルの活用、コミュニティの活性化等)

II. 教育のDXの推進

課題

半田市では、教育の質の向上を目指し、教育現場におけるICTの活用と教員の負担軽減を積極的に推進しています。しかし、一人一人の子供の個性を理解し、得意を伸ばすという点でまだまだ大きな伸びしろがあると感じています。併せて教員の働き方改革が必要です。

目指したい方向性

アーティスト、起業家との出会い等、“社会とのつながり”の創造を通じ、子供達自身の創造力を育てるとともに、STEAM教育を通じた生徒の主体的な学びの促進により、想像したものを創造する力を養うことで、将来の選択肢を増やす学びを提供したいと考えています。

III. “持続可能な農業”の創造

課題

高齢化が進んだことによる担い手不足が課題です。市内の農家は10年間で約800戸から約300戸減少しました。畜産、稲作、いちご栽培等、愛知県の食文化を支えている多くの農作物の生産を次世代に継承していきたいと考えています。

目指したい方向性

農家が“持続可能な経営体”になるため、①農家の収益性向上を実現する新たなビジネスモデル(6次産業化の推進等)や、②身体的、精神的な負荷を和らげるための農業分野でのロボット、AI、ICT、活用などの自動化・効率化を支援できるパートナーを募集します。

IV. 次世代型のパークマネジメントの実現

課題

約140か所の公園が配置されており、住宅街の中にありながらも既存の自然を活かした緑豊かな公園や、親水性を活かした公園があり、幅広い世代に利用されています。一方で、利用頻度が低い公園もあり、維持管理業務に係る行政コストなどの費用対効果が懸念されています。

目指したい方向性

生活者の憩いの場、地域のコミュニティ創造の場、スポーツに打ち込む場、等、公園が有する多様な潜在価値を解放することにつながる、アートやテクノロジー活用(VR、AR等)、また地域の生活者との共創を実現するアイデアを募集します。

V. 半田市のSmart Sustainable City実現に向けたアプローチの探索

目指したい方向性

半田市としては、Smart Sustainable Cityの実現に向け、様々な分野で取り組みを行いたいと考えており、上記に上げたテーマ以外にも、半田市を発展させることに寄与するアイデアであれば、広く募集したく考えています。半田市内を発展させるのみならず、知多半島を「Smart Sustainable半島」としていく上で半田市が果たせる役割などのアイデアなど、より広い視点に立脚したアイデアも大歓迎です。

Intellectual Capital
未来に向けて活用可能な潜在力は何か

中心市街地の活性化

中心市街地において、飲食・商業・医療施設、駐車場や、市役所などの公共施設が集積しており、このような様々な周辺施設を巻き込んだ企画が可能です。現在は、南北に走る鉄道によりエリアが分断されていますが、令和10年に向けて鉄道の高架化計画が進められており、高架下空間を有効活用した、都市設計計画に本チャレンジのアイデアを組み込む機会があります。

教育のDX推進

GIGAスクール構想の中で教育のICTツールの導入は進んでおり、すでに各生徒が使えるPCが提供されており、ICT教育のための素地は整っています。教師へのヒアリングや、市内の学校を巻き込んだ実証実験の企画も、半田市を通して実施可能です。

“持続可能な農業”の創造

半田市は、名古屋市を中心とする中部経済圏から40分程度の立地であり、生産から、流通、消費まで一気通貫したバリューチェーンを構築するポテンシャルがあります。また、農家の高齢化が進み、効率化ニーズが高まっていることから、本チャレンジから生まれた取り組みへの農家の方の巻きこみや、今後の予算化の検討が可能です。

次世代型のパークマネジメントの実現

半田市には、陸上競技場が附設された大規模公園や住宅地に隣接した中小規模の公園の双方が存在し、どちらのタイプの公園についても活用可能です(地域の一番大きな公園は半田運動公園であり、敷地面積が26ha。また、5ha以上の公園が5つ、また住宅地に隣接した公園は多数あります。)

半田市のSmart Sustainable City実現に向けたアプローチの探索

半田市は、知多半島の中で、人口が最も多く商業の中心地であるという強みがあります。また、地理的にも知多半島の中心に位置するため、他の地域との連携が取りやすく、他地域への将来的な展開を見据えた実証実験の協力の検討が可能です。

Potential Partner
どのようなパートナーとCo-Creation(共創)したいか?

中心市街地の活性化

歴史・文化遺産と都市機能のさらなる融合を促進するプレイヤー/まちにおけるコミュニティ機能の強化につながる仕掛けを提供するプレイヤー/スポーツ・アート・デジタル・教育・モビリティなどを起点としてまちに賑わいを創出できるプレイヤー/脱車社会の「歩く」習慣を作り出せるプレイヤー/高架下空間において持続的に事業展開できるプレイヤー

上記に限らず、課題解決や目指したい方向性の実現に貢献いただける方々については、広く応募を歓迎します

教育のDX推進

ICTを活用したSTEAM教育の実現を支援できるプレイヤー/テキストだけでは提供できない次世代型の“学びの体験”を提供するプレイヤー/アーティスト、起業家、グローバルリーダーなど子供たちがまだ見ぬ広い世界との接点を提供し、世界観を広げることを支援するプレイヤー

上記に限らず、課題解決や目指したい方向性の実現に貢献いただける方々については、広く応募を歓迎します

※実質的な普及を進めていくため、教師側にとっても取り入れやすいユーザビリティを備えているサービスであるとさらに望ましいと考えています。

“持続可能な農業”の創造

農家が、生産、流通、小売、飲食のバリューチェーンに関わり新たなビジネスモデルの創造を支援するプレイヤー/農家の経営体として生産性向上をロボットやICTの活用によって実現するプレイヤー

上記に限らず、課題解決や目指したい方向性の実現に貢献いただける方々については、広く応募を歓迎します

次世代型のパークマネジメントの実現

地域外からの来訪者の呼び込みをさらに促進するため、公園での体験価値を向上させ、特徴がある公園となっていくことを支援するプレイヤー(VR技術、AR技術、ロケーション技術、ゲーミフィケーション技術、クリエイターとのコラボレーション、スマートパーク化など)/地域におけるコミュニティハブとしての価値創出力を高めるソリューションを有するプレイヤー(ソフトウェア、ハードウェア、また地域団体・NGOの活動等)

上記に限らず、課題解決や目指したい方向性の実現に貢献いただける方々については、広く応募を歓迎します

半田市のSmart Sustainable City実現に向けたアプローチの探索

半田市の行政の効率化の基盤となるオープンデータPFを作成するプレイヤー/半田市と周辺地域の連携を強めるためのナレッジシェアPFを有するプレイヤー/課題とスキルを持つ人材や投資家を結びつけるマッチングソリューションを有するプレイヤー

上記に限らず、課題解決や目指したい方向性の実現に貢献いただける方々については、広く応募を歓迎します

※5つのテーマはあるものの、各テーマを組み合わせて事業案を共創していくことも十分考えられます。

Asset
チャレンジオーナーによる提供アセット

テーマ1:半田市の中心市街地の活性化

目指す方向性:中心市街地の、高架下空間の有効活用(令和10年に向け鉄道高架化計画企画中)及び、周遊性の創出によって、“賑わいのあるWalkable City”を実現するためのアイデアを広く募集します。(例:歴史・文化遺産の活用、スポーツやアートとのコラボ、デジタルの活用、コミュニティの活性化等)

半田市中心市街地(駅およびその周辺地域)における区画整備が進行中

テーマ1:半田市の中心市街地の活性化

テーマ2:教育のDXの推進

目指す方向性:アーティスト、起業家との出会い等、“社会とのつながり”の創造を通じ、子供達自身の創造力を育てるとともに、STEAM教育を通じた生徒の主体的な学びの促進により、想像したものを創造する力を養うことで、将来の選択肢を増やす学びを提供したいと考えています。

小中学校において、1人1台のタブレットの配布が進み、教育のICT化に向けた環境が整いつつある

テーマ2:教育のDXの推進

テーマ3:“持続可能な農業”の創造

目指す方向性:農家が“持続可能な経営体”になるため、①農家の収益性向上を実現する新たなビジネスモデル(6次産業化の推進等)や、②身体的、精神的な負荷を和らげるための農業分野でのロボット、AI、ICT、活用などの自動化・効率化を支援できるパートナーを募集します。

年間を通した温暖な気候により、農業、畜産業が盛んで、多様な作物を生産

テーマ3:“持続可能な農業”の創造

テーマ4:次世代型のパークマネジメントの実現

目指す方向性:生活者の憩いの場、地域のコミュニティ創造の場、スポーツに打ち込む場、等、公園が有する多様な潜在価値を解放することにつながる、アートやテクノロジー活用(VR、AR等)、また地域の生活者との共創を実現するアイデアを募集します。

大規模公園から、住宅地に隣接した中小規模の公園まで、幅広く活用の検討が可能

テーマ4:次世代型のパークマネジメントの実現

Benefits
書類選考通過の特典

  • 共創プロセスにおける技術的な指導の機会
  • 本市のフィールドや関係者を含めた実証実験

Co-creator
コクリエーター

久世 孝宏
久世 孝宏
くぜ たかひろ
現在の役職
半田市長
職歴
民間企業から、市議を経て、令和3年6月に就任。「やれない理由を述べるのではなく、やれる可能性を探す」心構えで、チャレンジあふれる都市を目指す。
大木 康敬
大木 康敬
おおき やすたか
現在の役職
企画課長
職歴
平成元年に半田市役所へ入庁。令和2年から現職。施策の企画立案及び総合的な調整、広報・情報化の推進に携わる。
野村 心平
野村 心平
のむら しんぺい
現在の役職
企画課主事
職歴
平成25年に愛知県庁へ入庁。令和2年から半田市に出向中。広域的な行政連携の推進やシティプロモーション、業務の効率化に携わる。
杉浦 諒
杉浦 諒
すぎうら りょう
現在の役職
企画課主事
職歴
平成26年に半田市役所へ入庁。平成30年から現職。総合計画の策定や公民連携(PPP/PFI)の分野に携わる。
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